女性専用クリニック オールアバウトブレスト
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学会・研究会活動報告

第8回 日本乳癌学会九州地方会(福岡)にて演題発表

演題:腋窩リンパ節転移を伴った悪性葉状腫瘍の1例

ブレストピアなんば病院 乳腺腫瘍外科 
町田英一郎、安田由紀子、船ヶ山まゆみ、古澤秀実、中原浩、
前田資雄、駒木幹正
癌研究会癌研究所 病理部 秋山太

悪性葉状腫瘍が腋窩リンパ節へ転移することは極めて稀である。むしろ転移は血行性にみられ、肺への転移が最も多い。
今回経験した症例は58歳,女性.左乳房外下方に時々痛みを感じていたが、乳腺炎と考え放置していた。1ヶ月経過するも症状の改善なく、友人に相談し当院受診。
来院時所見では左乳頭直下から外下方寄りに形状円形、大きさ60×60mm、硬さelastic firm、表面smooth、境界clear、可動性良好、圧痛を伴う腫瘤を認めた。初診時には皮膚所見は認めなかった。腋窩には腫大したリンパ節を認めたが、明らかに悪性を疑う所見ではなかった。MMGでは左ED領域に境界明瞭平滑、一部辺縁が不明瞭な楕円形の腫瘤を認めた。超音波では形状楕円形、辺縁 smooth、一部粗雑、内部エコー不均一、内部にcystic部分を伴い、後方エコーが増強する66×60×39mmの腫瘤を認めた。MRIでは約 61mmの円形腫瘤で辺縁はやや不整、増強効果は中等度不均一、T2強調増では等信号で、Dynamic patternは急峻漸減型を示した。
針生検を行いosteoclast-like giant cellを伴うmalignat phylloedes tumorの診断を得た。手術までの75日間で腫瘤は101×80×49mmへ急速に増大。皮膚は発赤腫脹を伴う変化をみせた。術前の全身検査では転移は認めず、手術は左乳房切除術+腋窩リンパ節生検を行った。摘出リンパ節の病理検査で転移性リンパ節の診断を得た。
現在外来にて3ヶ月毎に経過観察中である。
当院では1991年から2010年までに300例の葉状腫瘍を経験しており、最終病理診断で良性(84.8%)、境界病変(10.6%)、悪性(4.5%)であった。悪性の全12例をみてみると2例に遠隔再発(16.7%)し、2例とも死亡している。


投稿日時:2011.02.19(Sat) 00:00:00|投稿者:machida


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