女性専用クリニック オールアバウトブレスト
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学会・研究会活動報告
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第19回 日本乳癌学会学術総会(仙台) 発表

乳癌手術および術後補助化学療法による血清HER-2(sHER-2)の変化について

 

ブレストピアなんば病院

町田 英一郎  古澤 秀実  船ヶ山 まゆみ 安田 由紀子  前田 資雄 中原 浩  阿部 勝則  駒木 幹正

癌研究会癌研究所病理部   秋山 太

坂元記念クリニック乳腺病理アカデミー  坂元 吾偉

 

【背景】HER-2陽性乳癌は増殖活性が高く,進行が早い.sHER-2はHER-2陽性乳癌の総腫瘍量を反映していると考えられている.

【目的】手術からハーセプチンを含む術後補助化学療法まで行った際のsHER-2の変化を明らかにする.

【方法】2009年4月より2010年11月までの当院手術症例630例のうちHER-2陽性で術後補助療法が終了した症例(術前化学療法例,stage IV症例を除く)において治療開始前後のsHER-2を測定し,治療別に変化率を算出し,検討した.

【結果】手術前後におけるsHER-2の変化率は-26.5%,ハーセプチンを含む術後補助療法全体では-13.5%,治療全体としては-33.9%であった.

補助化学療法だけの変化率でみるとTaxan+Herceptinを投与した群の変化率が-24.5%と最も低下していた.

【考察】原発巣およびリンパ節の切除のみでもsHER-2は減少する.更にHerceptinを含む全身治療後にも減少しており,各々の治療法によるHER-2陽性乳癌の総腫瘍量の変化を推測し評価できた.sHER-2を術後に継続して測定することは,HER-2陽性乳癌の腫瘍量を把握し,転移や再発を予測するマーカーとして有用と思われる.

投稿日時:2011.09.02(Fri) 12:00:00|投稿者:machida


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