乳がんのトピックス

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イキサベピロン（ixabepilone）について

新しい乳がん治療薬であるイキサベピロン（ixabepilone）を、わが国でも2007年12月にブリストル・マイヤーズが申請。

イキサベピロンは非タキサン系チュブリン重合促進剤で、エポチロンＢ誘導体。エポチロンは土壌中の微生物から見出された化合物で、エポチロンの誘導体は微小管を安定化し、細胞周期をG2/M期に固定することで、がん細胞に死を引き起こす。

米国では2007年10月16日に、アントラサイクリン系及びタキサン系薬剤不応性の転移性又は局所進行性乳がんの治療薬として承認されている。日本での申請適応症などは明らかにされていない。

イキサベピロンの進行転移性乳がん患者を対象にした国際フェーズ3臨床試験の結果は、2007年の米国臨床腫瘍学会で発表されている。

少なくともアントラサイクリン系抗がん剤とタキサン系抗がん剤に抵抗性となった752人の、病状が急速に進行した転移性乳がん患者を対象に行われた。

患者はイキサベピロンとカペシタビンの併用投与を受ける群と、カペシタビン単独投与を受ける群に分けられた。

試験の結果、奏効率は、併用群が35％、単独群が14％で、無増悪生存期間は、併用群が5.8カ月で、単独群が4.2カ月だった。

投稿日時：2007.10.16(Tue) 12:00:00｜投稿者：machida