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乳がんのトピックス
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ホルモン補充療法のリスク

更年期障害を緩和するためのホルモン治療を受けた場合、治療終了から2年後のがん発症率が、治療を受けていない女性より高いことが、米政府調査で明らかになった。

ワシントン・ポストによると、調査は、女性ホルモン「エストロゲン」と同「プロゲステロン」を摂取するホルモン治療を平均5.6年間受けた50~79歳の女性1万5730人を対象に行われた。

同調査によると、ホルモン治療中に上昇した心臓発作、血栓、脳卒中などのリスクは、治療後にすぐ下がった。

しかし、がん発症リスクは治療が終了して平均2.4年経過しても低下しなかった

また、ホルモン治療を受けた女性のがん発症率は、治療を受けていない女性より24%高かった。

特に乳がんは27%高かった。肺がんなど他のがん発症率も上昇していた。

ホルモン治療では、低量のホルモンの短期間摂取が医療業界の常識となりつつある。ただし現時点では、治療終了後の発がんリスクがどの程度継続するかは明らかになっていない。また、短期間摂取した場合や、エストロゲンのみを摂取した場合のリスクについても不明だ。

以前は、更年期障害の症状を緩和する上、心臓病を予防するなどと、ホルモン治療が推奨されていた。しかし、ウーマンズ・ヘルス・イニシアチブが2002年、ホルモン治療は心臓病、脳卒中、血栓、乳がんなどのリスクを上昇させるとの調査結果を発表。当時ホルモン治療を受けていた約800万人の米国人女性の大半がすぐに治療を中断した。今回の調査結果が出るまで、がん発症リスクが治療中断後も継続することは知られていなかった。

投稿日時:2008.03.05(Wed) 12:00:00|投稿者:machida


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